週末オススメ映画「THE WAY (邦題:星の旅人たち)」

オススメの本・映画

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illustrated byNo447 AsaHi sHiHo

 

こんにちは、マイピク案内人のノリゴエです。

明日から3連休ですね。どこかにお出かけしますか?
さて、先週に引き続き、週末のオススメを紹介します。

会社のスタッフに進められて、この映画を見ました。

スペインの聖地巡礼の途中で亡くなった息子を引き取りに来た
父親が、息子に代わって巡礼する物語です。

特別に派手な事件や、号泣するような感動話が
あるわけではありません。
しかし、見終わった後に、ジワリジワリと迫ってくるものがあります。
思わず巻き戻してもう1回見直しました。

みどころを、まとめます。
気になる方は、週末レンタルしてみてくださいね~♪

サンティアゴ大聖堂の荘厳さ

サンティアゴ大聖堂は、聖ヤコブ(イエス・キリストの使徒の1人)の
遺骸が祭られている教会。
世界中から巡礼者が絶えない場所なのだそうです。


photo by AndyRobertsPhotos

 

ラストの、この大聖堂で撮影された数分間が、
いいんだなぁ、これが。

な~んと、この教会、
通常は、内部での商業撮影を許可していないそうです。映画もCMも。
撮影が許可されるのは、ニュース、新聞等の報道機関のみ。

でも、この映画では、撮影予定日2日前に、
ギリっギリで許可がとれたそう。スタッフの執念ですね。

 

撮影時間は1時間しかなく、
大聖堂に入ってからの役者の動きは、脚本なしで、
全部役者に一任されたそうです。
こういう事前情報をもって映画見ると、
この教会の持つ歴史の重み、荘厳さ、役者の表情、動きが、
よりいっそう心を打ちます。

私は、何も知らずにボーっと見てしまって、
後からこの情報を知ってもう一回DVDを巻き戻しました(笑)
古い建物特有の、あの匂いまで伝わってくるような映像は、必見です。

マーティン・シーンの、一皮剥けてゆく演技がすごい。

この映画では、マーティン・シーン演じる主人公が、
聖地巡礼の旅を通して、一皮剥けてゆくのですが、
映画の最初と最後で、顔つきが全然違います。
しゃべり方や風貌は同じなのですが、
瞳(ひとみ)が晴れているといいますか。
人生の余計な荷物を下ろしたような、スっとした顔をしています。

 

淡々としたこの映画が退屈しないのは、
マーティン・シーンのこの演技力ありき、な気がします。

あなたは何を持ち帰りますか?

一番最後のシーン。
「お前を故郷に連れて帰ろうとしたのに、何も持ち帰れなかったな」
とつぶやく父親に、息子(主人公の想像)が「あるよ」と返します。

さて、主人公が、この聖地巡礼の旅で持ち帰ったものは何でしょう。
物質的なものは何もありません。
答えは、見る側の心境によって変わるでしょう。
私の答えはこうでした。

【不完全でいいから、自分の道を歩くのだ!】

 

この映画に出てくる人は、いわば皆欠点だらけ。
でも、その不完全さが、誰かに助けてもらうきっかけをつくり、
人との交流を生み出してゆきます。

 

他の人と関わる隙間をつくるために、
神様は人間に欠点を与えたんじゃないか、なんて。

 
何はともあれ、自分は不完全な人間なんだ、っていう事を認めた方が、
人の欠点に寛大になれ、
また、他人の好意に素直に感謝できるもんです。

また、巡礼は、他人と助け合いながら進みますが、
同時に また孤独な旅であることも、人生と同じだと思いました。
他人と交差したり、離れたりしながら、
自分の選んだ道を自分のペースで進んでゆくのです。

 

主人公は、帰国してからもっと周囲に寛大に、
そして自分に素直に人生を選択していくんじゃないかな。

あれもこれもは、思い通りになりませんが、
いーじゃん、不完全でも。
自分が選んだ道で、出会う人に感謝して、楽しんで進みたいと思います。
That’s  the   life I choose.

 

P.S. この映画は、邦題をつけずに「THE WAY」のままの方が
いいと思うんですけど・・。やっぱり日本語のタイトルじゃなきゃダメなのかなー?

 


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