週末オススメ本「中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?」
illustrated byNo267 二月ミッカ
こんにちはー。マイピク案内人のノリゴエです。
NHK広報局(@NHK_PR)さんのTwitter、ご存知ですか?
「名前は聞いたことある!」って方は多い思うのですが、タイムライン読まれたことありますか?
お堅いイメージのNHKとは打って変わって、
めちゃくちゃゆる~~いツイートで面白いのです。
フォロワーさんも、本当、友達のようにNHK_PRさんのように話しかけて
きているので、やりとり見ているだけでも笑えます。
→「私はいま鼻水が止まらなくて困ってるんですがどうしたらいいですか?」
NHK_PR→「冷凍。」
あはは!
クラスで面白い会話をやりとりする子たちを、
笑って聞いているとりまきの気分じゃー。NHKさんと会話しているとは思えないフランクさ。
フォロワー数51万(2012年12月7日現在)っていうのもうなずけます。
どうして、こんなにゆるいツイートなのか?っていうのは、ちゃんと理由があるのです。
それが、今日紹介する「中の人などいない@NHK広報局のツイートはなぜユルい?」に書かれています( ‘Θ’)ノ
笑いあり、そしてウルっとくる場面あり、です。
個人的な見所や感想、まとめてみました~♪
大繁盛な「受け皿」になるまでの七転八起きが面白い。
つい、私は自社の宣伝や言いたいことだけ発信してしまいますが、
「Twitterは、お客様のご意見受け付け窓口、なんだ!」
と、この本読んで思いました。
(もちろん、情報発信ツールとしての役割もあると思いますが)
どの企業も図書券つけたりしてお客様からアンケートとるとおり、
ご丁寧に自分の意見を送ってきてくれる人なんてごくわずか。
「みなさん、何でも言ってくださいね~」
と門戸を開いたところで、ものすごいクレームでもない限り、わざわざ言いません。
この本には、NHK_PRさんが、大繁盛な【ご意見受付窓口】になるまでに、
試行錯誤した一部始終が面白おかしく書かれてます。
フィンランド大使館のアカウントに「フィンたん!」と話しかけて周囲から怒られるとか(笑)
参考にもなりますが、純粋に面白い♪
3・11の大震災時の葛藤と英断にハラハラ、涙。
当然ですが、大震災時のTwitter は、とても緊張感にあふれていました。
Twitterだけじゃなく、テレビもラジオも全部そうです。
NHK_PRさんもほぼ徹夜で会社からツイートを続けますが、
次々と非常時ならではの、グレーゾーンの判断を迫られることになります。
私が一番「ぶるっ」ときたのは次の判断です。
震災から数日たった後、あの緊張感あふれる雰囲気の中で、
被災地の方を癒すため、通常どおりのゆるいツイートを再開したこと。
そして、それについての沸き起こるクレームの中で、返したこの一言。
「不謹慎ならあやまります。でも不寛容とは戦います」
当時、私も内輪のFacebookでさえ日常をつぶやいていいのか、躊躇していました。
NHKという報道局の立場からのツイートは私なんかの比じゃないですよね。
被災地で本当に求められてるのは何か?
に徹底的に寄り添った、この決断と言葉に、ウルっとくるのです。
人間(フォロワー)が50万近く集まれば、「いい!」という人も「嫌いだ」という人も
賛否両論な意見がどんどん出るのは当たり前。
全体を通して、NHK_PRさんのこの賛否両論をさばく、さじ加減が絶妙です。
読みやすい文体で、すぐ読めますので、
気になった方は、今週末読まれてみてはいかがでしょうか?
Facebookをされている方は、こちらに寄せられた感想もご参考にされてみてください。
追記:12月17日より、ほぼ日刊イトイ新聞で、「NHK_PRさんがユルくなかった4日間の話。」が連載されています。合わせて読むと、より裏側やNHK_PRさんの人柄が分かるかもしれません。
2012年12月7日