土俵の真ん中で勝負しろ

コラム

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illustrated byNo394 めたとろん

 

「後でやろう・・」と思ってたものが、後から大噴出するのが年末です。

年賀状、大掃除、、
今年も残すところあと半月・・なのに、ほとんど進んでいない事実。(がびーん)

 

京セラの稲盛和夫さんが、「土俵の真ん中で勝負しろ」
(土俵の真ん中を土俵際だと思って、危機意識を持て)と言われていますが、
私は、土俵際の際で、あ~れ~と片足出るくらいになるまで、
やる気スイッチが入りません。

illustrated by No394 めたとろん

 

「明日時間をみつけてやろう」「今日はもっと大事な用事がある」
と、言い訳つけてズルズル→間に合わない!という典型だめだめパターンです(泣)

 

でも、この週末、ふとあるお話を思い出しまして。
いつか片付けよう、と思っていた物置部屋を、一気に片付けました。

 

津波を生き延びた被災者の方のお話

その方は、車で海沿いを走ってたら、地震の揺れを感じて止まったそうです。
車のラジオをつけると、ただ事じゃない声色でアナウンサーが話しています。
「津波が来ています。逃げてください!逃げてください!」

 

周囲の車は、対向車線だろうが、何だろうが、
一目散に山側に車を走らせます。

 

その方も、猛スピードで車のアクセルを踏んで、
山側に車を走らせるのですが、
背後を見ると、もう壁みたいな巨大な海が 迫っていたそうです。

 

猛スピードで近づいてくる海。
絶対に、逃げ切れない。絶対絶命。

 

「どうせダメなら、真正面から受けてやれ!」

 

と、その方は海側に車の方向を向けて真正面から波を受けたそう。
結果的に、その真正面から波を受けた行為から、
車の横転を免れ、 何とか車から脱出し、九死に一生ではあったものの助かったそうです。

 

真正面から波を受けたことだけが、助かった要因ではないと思いますが、
私は、この方の心の持ちように感動しました。

 

津波と年末の後片付け、、じゃピンチの度合いが雲泥の差ですが、
この話を思い出したとき、
今まで背を向けて見ないようにしていたものを、
「どうせやるなら、 今やろう!」
と、くるっと体の向きを変えて、粗大ゴミの山と格闘したのでありました。

 

ちゃんと見ないから、恐怖が恐怖のままだ。

ずっと苦手だったジェットコースターを克服した瞬間は、
今までつぶっていた目をあけた瞬間でした。

 

ちゃんと見ようとしないから、怖かったり、面倒くさそうだったり、
自分には出来ないと思うんじゃないかな。

 

「土俵の真ん中で勝負する」には、
まず、背を向けていたものに正対して、目をあけることから始まると思うのです。

 

いつか痛い目に合うなら、ジリ貧(次第に状況が悪くなること。)を待つより、
今、飛び込んでしまえ!

 

気持ちの持ち方を変えるだけで、目の前が晴れる気がしませんか?
日本人みんながそう思ったら、課題山積みの日本も少し明るくなると思うんですけれども。
どうでしょう。

 

それでも、、私の年賀状は来週くらいまで「明日やろう」が続きそうでございます。あはは。
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