手書きの力
Illsutrated by 【サラ】
先日、久々にペンを握って手紙を書きました。
ちょっとしたお礼状。「先日は、ありがとうございました」みたいなヤツ。
(続き)
ペンを握った時点で既にしっくりとこないのですが、
書き出したら、もっとひどい。全然力が入りません。
完成した手紙を見て、あまりの自分の字の汚さに愕然としました。
何じゃこりゃ!
みみずの腹踊りだってもっとマシに見える気がする。
パソコンで字を打つのに慣れすぎて、
ペンで文字を書く事が普段、ぜ~んぜんありませんもんね。
だからこそ、手書きの文字の有難みが増す気がします。
実は私、この前手書きのメッセージにひかれてキウイを買ってしましました。
これです。
「11月2日にりんごと一緒に保管してました。食べ頃です。柔らかくなったものから食べてください」
売り場に20箱くらいキウイの箱があったのですが、
全部にこのメッセージが書かれた紙が入っているのです。
コピーかな、と思うでしょ。
しかし、微妙に句読点の場所や文字の形が一枚一枚違うのです。
何て心のこもったキウイなんでしょ。美味しくないわけがない。
キウイを買ったのは11月10日前後だったと思いますが、
りんごと肩を並べて一週間寝かせられてキウイを想像し、
一枚一枚メッセージを手書きした生産者の人を想像し、
その頃には、私の口に甘酸っぱい香りが満ち満ちているのであります。
ね、買っちゃうでしょ!
上手い、下手はあると思いますが、
丁寧に書いた字ってやはり伝わる気がします。
丁寧に書いた字は、惹かれるものがあります。
私のミミズたちも・・相手の心に響いてくれるといいのですが。
2011年11月21日